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住宅コラム

湿度を味方につける

“湿度”と“快適さ”にはどのような関係があるのでしょうか。
今回は「湿度を調整することの重要性」と「調湿ができる家」について詳しく書いていきたいと思います。

昨今、高気密高断熱の家は当たり前になっていますが、本当に快適な家にはなにが必要なのでしょうか。

例えば夏場にエアコンを使う時、暑いなと感じた時には設定温度を下げるか、除湿(ドライ)機能を使いますよね。
その時、設定温度を下げるよりも、ドライ機能を使った方がより涼しく感じませんか?

それは除湿することで空気中の水分がなくなるためです。

冬場はエアコンの設定温度を上げるよりも、石油ストーブの方がより温かく感じますよね。これは石油ストーブから蒸発した湿気が空気中に飛散し、湿度が上がるためです。

これは湿度が高い方が暑く感じ、湿度が低ければ涼しく感じるためです。

つまり快適な家を作るには湿度を味方につけることが大切なのです。
同じ室温でも湿度によって変わる体感温度についても今回はご説明します。

以前の記事で室温と体感温度の関係に関しての記事を書いてありますので、こちらもよろしければご覧ください。

湿度とは

空気中には水蒸気という形で水分が含まれていて、その空気中の水蒸気の割合のことを湿度と呼んでいます。

 水蒸気は水が気体に状態変化したものなので湯気とは異なり、目視することはできません。

相対湿度と絶対湿度

湿度には相対湿度と絶対湿度の種類がありますが、一般的によく使われる湿度というのは相対湿度のことになります。

相対湿度とは空気中に含むことが出来る限界の水分量に対する実際の水分量の事です。

絶対湿度とは1立方メートルに含む実際の水分量の事です。

相対湿度と絶対湿度

一般的に快適といわれる「室温が20℃で、湿度が50%」の相対湿度の時、絶対湿度では約7gになります。

また同じ絶対湿度7gで23℃の時は相対湿度が40%になります。

相対湿度は下がりますが、室内には同じ空気中には同じ量の水分が存在します。

体感として湿度を考えると絶対湿度を目安にするとよいでしょう。

空気線図

湿度が高いと暖かく感じ、湿度が低いと寒く感じるのはなぜか?

湿度によって体感温度が変わるのは、湿度によって人間の汗の蒸発が変化するからです。

湿度が低いと汗は蒸発しやすく、汗が蒸発することで皮膚の温度は下がります。

逆に湿度を上げれば汗は蒸発しにくくなり、体温は下がりにくいというわけです。

湿度が低いと体感温度が下がるという理由はここにあったのです。

人が快適に感じる湿度は40~60%


人が快適に感じる湿度は室温20℃に対して40%から60%だと言われています。

またこの40~60%はダニやカビ・バクテリアなどが繁殖しにくい湿度とも言われています。

相対湿度と微生物等の相関関係

湿度は低すぎても高すぎてもよくありません。

快適ゾーンの40~60%に湿度を保つことで、快適で健康に過ごせるようになるのです。

結露と湿度

湿度と結露は大きく関係しており、湿度が高いと結露をします。

湿度が低ければ結露は全くせず、乾燥している状態になります。

先ほどの表を見れば、湿度が下がり乾燥すると呼吸疾患やアレルギー性鼻炎・喘息などのリスクが高くなることがわりますので、湿度を下げれば結露はおきませんが、健康にはよくありません。

つまり結露がまったくおきない家とは、乾燥し水滴になる湿気すらない乾燥した家、ということになります。

湿度の調整

湿度を調整するためにどのような対応があるのかというと一般的な方法は加湿器や除湿器を置くことではないでしょうか。

加湿に関していえばわざわざ加湿器を用意しなくても、日常的に発生する水蒸気でも充分に加湿効果を得られることがあります。

洗濯物を室内に干す、お風呂上りにドアをかけて湿気を室内に送るなどでも充分な加湿効果があります。

このような工夫をすることで、加湿器を購入する際の費用や電気代、水を入れ替える手間などを減らすことができます。

しかし、どんなに湿気を意識しても、断熱機能が弱い場所には結露が発生してしまいますし、気密が確保されていなければ、湿度のコントロールは出来ません。

調湿ができるファースの家

エル・ティー・ホームズがお勧めする北海道仕様の全館空調を取り入れたファースの家は「高気密・高断熱」に合わせて「家自体が湿度をコントロールしてくれる」ファース工法を採用しています。

ファースの家の床下にはファースシリカという調湿材が約200㎏敷き詰められています。

ファースシリカ

ファースシリカとは湿度調整+空気清浄の両方の機能を持つ、オリジナルのシリカゲルです。

もともとは美術品の管理をする際に使われていた物をファース工法専用に改良した専用部材になります。

ファースシリカは重さの約7倍の水分を蓄えることができ、加湿器に例えると約50台分の効果があります。

梅雨などのじめじめした日は湿気を蓄え、冬の乾燥した時期になれば蓄えた水分を放出してくれるので、室温が約20℃の時、湿度を40%~60%に保ってくれます。

住宅用 調湿材

ではどの家でもファースシリカを入れれば湿度調整できるのでは?と思いますよね。

どんな家でもファースシリカをいれれば調湿ができる、なんてことはありません。

断熱・気密・換気・空気循環などすべて計算されたファース工法だからこそ実現できているのです。

ファースの家の「断熱」「気密」「換気」に関する詳しい内容は過去に記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。

もっと詳しくファースの家について知りたい方は、エル・ティー・ホームズへご連絡下さい。

エル・ティー・ホームズ公式ホームページはこちら

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